コルビー・ブラウン
旅行と人道支援を目的とした写真家
片道切符の旅
コルビー・ブラウンは、今日の旅行写真界において最も先見性が高く、ビジネスに精通しており、自立心を持つ人物でしょう。これまでに、National Geographic、The Sierra Club、The Red Cross、Sony、Toshiba、Canon、Phase One、Wacomなどのクライアントと仕事をしています。彼は、ハイチの再建を目的とする非営利団体の設立を支援しました。著作家、教育者であるだけでなく、家族を大切にする起業家でもあります。これらすべてが慎重に計画されたものでしたが、今日のコルビーに至るきっかけは、ほとんど偶然によるものでした。世界的な写真家になるための「普通の」方法があるとするならば、ブラウンはまさに逆のことをしました。
生まれたときにすでにカナダと米国の両方の国籍を持っていたブラウンは、旅をすることが運命づけられていたのかもしれません。彼は17歳のときに世界旅行を始め、休学しながら世界を回っていましたが、最終的には、ビジネスを副専攻、緊急・災害事態管理学を主専攻として卒業しました。なぜ、そのように特殊な学科を選んだのでしょうか。それは、彼の周りの誰もが、自分の専攻とは関係のない仕事に就こうとしていたため、大学教育は時間の無駄ではないか、と感じたからです。なぜ、人を助けるための学問をしないのだろうか。彼の人道的な考え方は、当時すでに根付いていました。
卒業後、ブラウンが望んだのは旅行を続けることだけでした。彼はバーテンダーやウェイターとして働き、買い物したり友達と遊んだりすることなく、ほぼすべてのお金を貯金しました。それまで、彼が唯一所有していたカメラは4.1メガピクセルのKodak 6490でした。ブラウンは旅行を続けたいと思っていましたが、友人や家族に頼り続けるのではなく、自分自身の責任で行わなければならないことはわかっていました。
コルビーはこう振り返ります。「私はただ『写真家になりたい』と言っていました。どうしてもなりたかったのです。たくさんの本を買って独学を始めながら、ブリティッシュコロンビアを旅して、ひどい写真を大量に撮影しました」
毎日、彼は批判的な目で自分の作品を見直しました。100枚のうち99枚は駄作でしたが、1パーセントの例外が生まれるポイントとは何かを学ぼうとしたのです。彼はイメージ、構成、露出の背後にある心の動きとは何かを考えました。時が経つにつれ、彼自身のクリエイティブなビジョンが姿を現しました。コルビーは、自分の好み、その理由、改善すべき点を理解していました。
このような独学を続けて半年ほど経ったある朝、コルビーは目覚めてすぐに「東南アジアに行こう」と決心しました。まだ行ったことがない、それが理由でした。彼は片道切符を買いました。飛行機で隣り合わせた女性は、ワイオミング州のロッククライマーでした。結婚式に向かっている途中でしたが、カメラマンがドタキャンしてしまったというのです。
コルビーは言います。「最初のデジタル一眼レフを手に入れてから5か月経っていたので、彼女に私を雇うように説得できました。プロのカメラマンとしての初めての仕事は、タイ南部の農村で、地元の部族に囲まれながらの、伝統的な仏教の結婚式の撮影でした。まったく信じられない話です。しかし最も重要なことは、この出来事によって、『自分の力でやっていけるかもしれない』という自信が持てたことです。もちろん、試行錯誤の繰り返しでしたが」
「結局は、プロフェッショナルだということに尽きます。そのハードディスクドライブが、他のハードディスクドライブとは違うことを見せつける品質を築き上げているのです」
プロセスが命
ブラウンはこと自分の初期の作品に関しては辛口ですが、それでも、若い彼の興味は「女の子やスポーツに向かうことはなく、すべて写真撮影に向かっていた」と言います。写真は、実用的なものから形而上学的なものまで、新しい視点を彼に与えました。彼は、創造性を働かせたり写真を見せ合うことは「中毒性」があり「浄化作用」があると表現していますが、アートとビジネスを審美眼的な視点から差別することはありませんでした。ブラウンにとって、これらは同じコインの表と裏に過ぎませんでした。
「写真業界は、偉大で象徴的なイメージであるかどうかや、所有する機材に関係なく、最終的な結果に固執する傾向があります。しかし私にとっては、処理をすることはシーンをとらえるのと同じくらい、創造的プロセスです。多くのアーティストはビジネスの話になると否定的な態度をとりがちだと思います。しかし、すべては個人同士の関係であり、いわば人こそが財産です。つながりを構築し、よりクリエイティブな関係を生み出し、チャンスをものにすることが大切です」
このような関係とチャンスを探す中で、ブラウンは、従来のプロフェッショナルとは違う方向に進みました。写真家となって最初の6年、ブラウンは彼と同じようなレベルのほぼすべてのクリエイターたちと同じように、熱心なAppleユーザーでした。しかし、AppleがiOSによって進もうとしている方向性に不安を抱くようになり「自由な活動を妨げられるのではないか」と感じるようになりました。さらにAppleについては、ほぼすべての写真家がiOSとOS Xを利用しているという大きな問題がありました。一方、GoogleのAndroidは、写真に関するコミュニティでは相手にされませんでしたが、その利用者が爆発的に増えていました。そこで、ブラウンはGoogle関係者との話し合いの場を得、すぐに製品ライン担当副社長とそういった問題について話し合うようになりました。彼はまた、Google GlassのHDR機能の改善にも一役買いました。
人とは逆の道を進む人間が1人現れることで、他の人々がそれに従いました。Windows MEとWindows Vistaが「快適に利用できない」ことがわかり、ブラウンは引き続きWindowsを利用するかどうかを決めかねていました。しかし、彼の大口スポンサーの1社が、クリエイティブプロフェッショナル向けにWindowsベースのタブレットをリリースしたことにより、ブラウンは心を決め、Intel Core i7ベースのPCを自作しました。コストは、当時の価格でMac Proの4分の1ほどでした。彼は、「満足のいく進化を遂げた」Windows 8を採用しました。彼は、過去のWindowsにはなかった安定性を、その長所の1つとして挙げています。
素晴らしいものばかり
コルビー・ブラウンは、Appleのプラットフォームではなく、WindowsシステムとAndroidデバイスを使用する唯一のSanDisk Professionalアンバサダーです。確かに、そのせいで「写真業界、特に大手からは厄介者と扱われる」こともあります 明らかに、クリエイティブプロフェッショナル向けの市場はAppleに傾いています。これは、SanDisk Professionalストレージ製品でも明白であり、特別な設定がなくてもMacとの互換性を持つように、HFS+でフォーマットされた状態で出荷されます。
同じドライブをWindowsシステムに接続しても、すぐには認識されません。しかし、ブラウンもすぐに気づいたように、SanDisk ProfessionalドライブをWindowsシステムで利用するには、付属の説明書に記載されるわずかなステップを行うだけで、変更には2分ほどしかかかりません。ちょっとした手順は必要ですが、友人や同僚が勧めるThunderbolt対応ストレージ製品を使用するために、ブラウンはこの方法を採用しました。
「SanDisk Professionalのカスタマーサービスの評判の良さを常に耳にしていました」と彼は言います。「結局は、プロフェッショナルだということに尽きます。そのハードディスクドライブが、他のハードディスクドライブとは違うことを見せつける品質を築き上げているのです。私の引き出しには、汎用的で頑丈な外付けハードディスクドライブがいっぱい入っています。ほとんどはどこでも問題なく使えますが、深刻な状況、つまり旅行先での作業や過酷な状況での作業を真に適切に処理するようにはできていません。SanDisk Professionalのメリットは素晴らしいものばかりです。私にとって、大きな問題を解消してくれます。バッグに入れるハードディスクドライブについて心配する必要がないのです」
ブラウンは、他のメーカーのドライブの場合と同様に、その能率性と有効性からSanDisk Professionalのドライブを利用しています。「私の写真家、クリエイティブディレクター、起業家としての能率性と有効性を上げてくれるのであれば、どのような企業ともパートナーになりたいと思いますし、どのような製品でも使ってみたいと思います」と彼は付け加えます。子どもの世話をしながら、年に5か月以上は家を空ける彼にとって、能率性と有効性を上げることができれば、子どもと遊ぶ時間も長くなり、クリエイティブな先見性を持つものとして次なる大胆な(おそらく従来の考えとは逆の)行動を計画するためにより多くの時間を使えるようになります。
SanDisk Professionalアンバサダーは、日頃仕事でSanDisk Professional製品を使用する人々を代表する各フィールドのリーダーです。SanDisk Professionalアンバサダーは有償でこの活動に協力しています。
SanDisk Professionalの外付けハードディスクドライブは、全体的なバックアップ戦略の一要素として機能します。最も重要なファイルは2つまたはそれ以上のコピーを作成し、個別のデバイスやオンラインサービスにバックアップまたは保存することをお勧めします。